死海の塩であれば、どの塩も同一というわけではありません。
死海ミネラル塩の一つの判別基準としては、塩化ナトリウムと硫酸物が少なく、皮膚細胞を活性化さ、ナトリウムを排出して血圧を下げる「塩化カリウム」と保湿効果の高い「塩化マグネシウム」とが豊富な塩が良いという見方があります。
死海ミネラル塩は、死海の塩水を巨大な蒸発用塩田に導いて分別蒸留し、結晶化して得られたものです。
この製造プロセスの過程で、皮膚に刺激を与える過剰な硫酸カルシウム(CaSO4)と塩化ナトリウム(NaCl)が除去され、反対に有効なカリウム塩(皮膚細胞の活性化、ナトリウム排出による血圧安定化、新陳代謝促進など)、マグネシウム塩(保湿効果)とが豊富になり、同時に他の重要なミネラル元素も保有されます。また、この複合ミネラル塩には相対的に高濃度の臭化物が含まれているため、マグネシウムやカリウムの有効な治療的機能を活性化させると同時に優れた殺菌効果があります。
死海ミネラル塩の成分の構成比率(平均)
成分 | 分析値(例)% | 規格値% |
塩化マグネシウム(MgCl2) | 33.8 | 31.0~35.0 |
塩化カリウム(KCl) | 27.1 | 25.0~37.0 |
塩化ナトリウム(NaCl) | 4.1 | |
塩化カルシウム(CaCl2) | 0.2 | |
結晶水 | 34.8 | 32.0~40.0 |
100.0 | 100.0 |